京大・小出先生の語る「放射性物質トリチウムの危険性」

■小出先生がトリチウムの危険性に警鐘

原発の専門家である京都大学小出裕章が、ラジオ番組で放射性物質トリチウムの危険性について語りました。

放射性トリチウムとは、三重水素のこと。通常はトリチウム水の形で存在。半減期は、12.33年です。

このトリチウムについて、ラジオ番組「たねまきジャーナル」の2月2日の放送で、小出先生は、次のようなコメントをしました。

「放射性トリチウムは、他の放射性物質と比較して相対的には危険度は低い。しかし、トリチウムは水素(三重水素)であるため、一度外に出てしまうと、対処のしようがない」

また、六ヶ所再処理工場や通常の原子力発電所でも放射性トリチウムが生成されていて、これを放置していると、「地球が放射能まみれになってしまう」と警鐘を鳴らしました。

(ソース)
ブログ「ざまあみやがれい」:放射性物質トリチウムの危険性 六ヶ所再処理工場や核融合で漏れる「地球が放射能まみれになってしまう」 小出裕章

小出先生は、たとえ少量の放射能でも、人体に影響がありうるという立場をとっています。


■NHKも番組でトリチウムの危険性を取り上げる

この他、トリチウムの危険性については、2011年12月28日のNHKの番組でも扱われました。番組名は「低線量被ばく 揺らぐ国際基準 追跡!真相ファイル」。要約すると、次のような内容が放送されました。

アメリカ・イリノイ州シカゴの原発周辺では、原子力発電所の排水に放射性トリチウムが含まれている。周辺の住民について、20年間1200万人の病気の履歴を分析したところ、他の地域と比較して、脳腫瘍・白血病30%以上増加。小児ガンは2倍になった。

(ソース)
*【動画】「低線量被ばく_揺らぐ国際基準_追跡!真相ファイル」(Dailymotion)
 (動画は削除されました。2012年3月24日)


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