小出裕章:「福島第一原発は、おそらくメルトアウト済」(2号機)

福島第一原発は、おそらくメルトアウトしている」

原発の専門家である京都大学小出裕章先生は、事故後、早い段階から、福島原発のメルトアウトの可能性を指摘していました。

「メルトアウト」とは、「原発の燃料が、格納容器の外に出てしまうこと」を指します。

ちなみに、炉心溶融が「メルトダウン。燃料が、原子炉圧力容器を突き抜け、さらに外側の格納容器にまで流れ落ちるのがメルトスルーです。

なので、原発事故の深刻さは、次のようになります。

メルトダウンメルトスルー<メルトアウト

2011年7月8日の現代ビジネスで、小出先生は、次のように述べています。

溶けた核燃料であるウランの塊=溶融体が、格納容器の底をも破り、原子炉建屋地下のコンクリートを溶かして地面にめり込んでいるのではないかと考えています。


武田邦彦教授も、2号機のメルトアウトを示唆】

内視鏡検査の結果、2号機の格納容器には、深さ60センチの水しか溜まっていないことがわかりました。格納容器に水が少ししかない、ということは、すなわち、格納容器のどこかから水が漏れている、と考えるのが自然です。

原発の専門家である中部大学の武田邦彦教授も、メルトアウトの可能性を示唆しています。
武田教授は、最新のブログ記事で、次のように述べています。

この{下}とはどこかというと、燃料がメルトすると2500℃になります。鉄の融点は1700℃ですから、メルトした燃料(小さな赤い○)がかなりの大きさがあれば、融点を超えて鉄を溶かし、鉄板を破って原子炉容器(中央のやや太い線の○)を突き破って、格納容器(その周りの少し細い線の○)も破り、下のコンクリート面に落ちるでしょう.

・武田先生のブログ:2号機の水位の問題 より。
 (2012年3月27日)
 http://takedanet.com/2012/03/2_f69e.html


【関連記事】

【最新】早川由紀夫 放射線汚染マップ 6訂版(3月2日)
「放射能汚染地域の人は引っ越しを」by バンダジェフスキー博士

・[http://d.hatena.ne.jp/rakkochan+jikopr/20120321/p1:title=「放射能汚染マップの青色の地域の子供は避難を」by 松本市長 菅谷昭 氏]