【いちい】食品の放射能汚染、この農産物、野菜、米、魚には要注意。

福島県のスーパー「いちい」。

食品の放射能汚染の検査を行い、安心して農産物・野菜が買えるように、配慮しています。

放射能検査結果は、日々HPで公表。2011年中の2000件ほどの放射性物質検査結果を受けて、注意すべき食材をアドバイスしてくれています。

今回は、その内容を要約しておきたいと思います。

※検査器は、FNF-401。粉ミルク「明治ステップ」のセシウム汚染を告発した市民放射能測定所「チーム二本松」のものと同じ機種です。

【野菜】

ほうれん草、小松菜、ミズナなどの葉物野菜で 10〜20 Bq/kg 程度検出される場合あり。青豆、大豆、黒豆など、豆類も生産地によって高い数字が検出される。じゃがいも、里芋、大根など土物野菜でたまに高い値が出ることがあるが、それは周りに付着している土ではないかと思われる。

果物、特にリンゴや、柿、イチジク、キウイは、結構高い数字でセシウムが検出されるので要注意。

【お米】

郡山市から北の地域で出る場合がある。須賀川から南や会津などからは、検出されない傾向。検出される地域でも、高い(100 Bq/kg 以上)地域と低い地域がありその中でもさらに高低差がある。

土壌と米の関係として、田んぼの土壌に付着しているセシウムの約10分の1の比率で玄米にセシウムが検出されている。例えば田んぼの土壌に 3000 Bq/kg あれば、玄米には 300 Bq/kg 検出されている。「玄米で出ても精米すれば出ない」という話だったが、玄米で検出された場合、精米しても玄米の少なくとも半分以上のセシウムは必ず検出されている

米は毎日食べるものであるから、20 Bq/kg 以下が望ましい。

【魚、水産物

太平洋の海は広範囲に汚染されつつある。千葉県沖から岩手県沖までの広範囲で獲れた魚から検出されている。さらに、200海里(400キロ沖)で獲れたカツオから毎回のように放射性物質が観測されている。

【肉類】

とくに牛肉に注意。福島県とその隣接している県(山形・新潟を除く)に注意しなければならない。その他の肉類からは、まだ検出されていない。なので、今のところ大丈夫と思われる。

【乳製品】

大手のメーカーの牛乳には注意地元の福ちゃん、酪王牛乳からは検出されていない

【その他】

その他、お茶からも結構高い数字で検出されている。しかし、お茶の葉にセシウムがあっても、お茶に抽出したものにはあまり出ない。これは、セシウムは水に溶けないため葉の内部に留まっているのではないかと思われる。(セシウムは水に移行するが溶けない)

(ソース)
・いちい放射能測定室
 http://www.ichii-yume.co.jp/2012.pdf

2000件も放射線量を検査した経験というのは貴重ですね。


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