【謎の介護資格】認定介護福祉士になるには(厚生労働省,試験 etc)

【謎の介護資格:認定介護福祉士

介護資格の改編で新設されるという認定介護福祉士。その全容が知りたかったため、厚生労働省などに電話してみました。話を聞いたのは、厚労省と、この資格の管轄団体である日本介護福祉士会です。

結論から先に言いますと、2014年6月5日現在、重要事項のほとんどが未定とのことでした(汗)
なので、時期や試験などについては、正確なところは分かりません。

ただ、「どんな風になりそうか」というところについては、おおよその方向性が出ているようでしたので、聞いた内容をメモに残しておきたいと思います。


【認定介護福祉士とは】

ご存じの方も多いと思いますが、認定介護福祉士は、介護福祉士の次のキャリアパスとして新設予定の資格。新制度では次のようなステップになります。

介護職員初任者研修(旧 ヘルパー2級)→介護福祉士実務者研修(旧 介護職員基礎研修)→介護福祉士→認定介護福祉士(新設予定)

※初任者研修を飛ばして実務者研修を受講することも可能です。

現在の方向性としては、国家資格ではなく、「日本介護福祉士会」という公益社団法人の管轄の資格ということになりそうなのだとか。位置づけとしては、介護福祉士や介護現場のリーダー的存在なのだと言います。


【新資格の取得方法は?】

日本介護福祉士会によれば、2014年6月の段階では、「専門学校等で400時間分前後のカリキュラムを修了すれば資格取得できる」という方向で調整しているそうです。

ということで、統一試験は「なし」。授業の形式は通信教育を主体に考えているとのことでした。


【新資格はいつ誕生するの?】

この資格、いつからスタートなのでしょうか。正確なところは何も決まっていないので、新制度のスタートも未定です。


【気になる試験の受験資格要件は?】

この資格、現在モデル研修が進行中です。このモデル研修の受講資格はどのようになっているのでしょうか。調べてみますと、要件は次の5つです。

1、介護福祉士資格取得後の実務経験が5〜10年
2、次のア、イいずれかである者
 ア.介護チームのリーダーとしての実務経験のある者であって、現在、リーダーへの指導を行う立場にある者
 イ.今後、アの役割につくことが期待され、法人が推薦する者
3、居宅系・居住(施設)系サービス双方での生活支援の経験のある者が望ましい
4、研修の課題の一環として、施設・事業所の担当フロア等においてサービス改善等に取り組むことを所属法人が認める者。あわせてヒアリング調査やアンケート調査により、受講者個人に対する自己評価を行うとともに、施設長など勤務評定能力を有する上司や他職種等からの評価を行うことを所属法人が認める者
5、モデル研修のすべてに継続して参加できる見込みであると所属法人が認める者

新資格の受験資格を得るための研修に参加するには、上記のような要件が必要になる可能性があります。その後の試験がどうなるかについてもまだ決まっていない状態だということでした。

(参考)
日本介護福祉士会:認定介護福祉士(仮称)モデル研修概要(PDFファイル)
 (平成24年度老人保健健康増進等事業)

最新の情報については、日本介護福祉士会のHPにてご確認ください。

日本介護福祉士会のHP)
公益社団法人 日本介護福祉士会

上記のトップページの中に認定介護福祉士関連のページへのリンクがあります。


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