【地図まとめ】米軍の放射能汚染地域マップ(ホットスポット)
【米軍機による汚染マップ】
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・福島周辺の地上放射能汚染度 米軍測定汚染マップ公表
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・文部科学省とアメリカエネルギー省(米軍機使用)の地表汚染地図
土壌の放射能汚染が広範囲に広がっていることがわかります。参考までにチェルノブイリ原発事故の移住基準は55万ベクレルでした。ただし、この文部省とアメリカの合同調査は、上空からの測定です。「空中からの測定では誤差が生じやすい」という声があります。
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・ホットスポットマップ(福島県福島市、郡山市、千葉県柏市、流山市、松戸市、埼玉県三郷市など)
米軍やアメリカ政府は、福島原発事故が起こってすぐに半径80キロ以内のアメリカ住民に避難指示を出しました。当初、「80キロはいくらなんでも広すぎる」という批判がありました。しかし、上記のホットスポット・マップを参照すると、半径80キロ圏の福島市や郡山市でも高濃度の放射線量が観測されていることがわかります。1時間に2マイクロシーベルト以上ということは、1日で48マイクロシーベルト以上。年換算の積算値では、実に17.52ミリシーベルトにのぼります。(1ミリシーベルトは、1000マイクロシーベルト)
土壌汚染についても、文科省と、米軍機を使用したアメリカエネルギー省が合同でつくった地図をみると、「80キロ」の妥当性が見て取れます。地表でも、半径80キロ近くまで、1平方メートル当たり30万ベクレル以上の地帯が広がっています。
日本では、2011年6月現在、福島県の子供を疎開させるかどうか、という議論が続いています。しかし、アメリカ軍やアメリカ政府の判断は極めて迅速で手際がよかったと言えます。もちろん、日本とアメリカでは事情が違います。アメリカにとっては小規模の駐留住民の避難で済みます。しかし、日本にとっては大規模な集団移動や子供だけの疎開もありうるわけで、意思決定の困難さの違いは歴然としています。
【外国人の東京からの避難の意味】
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・東京都の放射線量マップ(日本共産党都議団)
原発事故が起こってすぐ、フランスなど、東京からの避難を勧告する国がありました。こちらも当初は風評であるという認識が日本国内では強かったように思います。しかし、上記の日本共産党都議団の放射能汚染マップを見ると、2011年5月現在、東京都内でも一般人の年間許容放射線量・1ミリシーベルトを超える可能性のある地域が存在します。
5月現在でさえ葛飾区・水元公園の地表で0.618マイクロシーベルト(年間換算累積値予測で約5.41ミリシーベルト)です。もし3月から正確に観測ができていれば、積算値はさらに上がるかもしれません。3月15日前後に大量の放射線が空中に放出されたことや、放射性ヨウ素の半減期が8日程度であること、さらに体内被曝の方が体外被曝よりも深刻であることなどを考え合わせると、いったい関東地方や東京の人はどれくらいの被曝をしたのでしょうか。
正確な情報伝達がときにパニックを引き起こすことは事実であると思います。しかし、個人的には正確な情報提供があって初めて適切な対策や対処ができるように考えます。
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・[http://d.hatena.ne.jp/rakkochan+jikopr/20110525/p1:title=【地図まとめ】放射能汚染地域マップ(関東、東京都。米軍。福島原発)]