【東電 新会長】下河辺和彦氏の「残念な経歴」とは?

【東電新会長 下河辺和彦氏の残念な経歴とは?】

東京電力の新会長に下河辺和彦氏の起用が決まりました。
ですが、東京新聞の記事を読む限りでは、どうもこの人、期待できそうにありません。

どうやら、東電の味方原発推進のようなのです。

下河辺氏は、福島第一原発事故後、東電の財務状況を精査する政府の「経営・財務調査委員会」の委員長になりました。巨額の賠償を見込みながら、2011年3月の財務状況を債務超過ではなく資産超過と結論づけます。燃料棒が溶けて漏れ出す最悪の事故なのに、廃炉費用として計上した額はたったの1兆1500億円。廃炉費用をあえて低く見積もったというのです。

原発の専門家アーニー・ガンダーセン博士は、廃炉の費用は少なくとも20兆円」と述べています。
(著作『福島第一原発 真相と展望』(集英社)p.84)

以下は、東京新聞からの引用です。

東京電力新会長に原子力損害賠償支援機構運営委員長の下河辺和彦弁護士の起用が決まった。原発再稼働に積極的な民主党仙谷由人政調会長代行の意向を反映した人事だ。脱原発が危うくなる

(中略)

燃料棒が溶けて漏れ出す最悪の過酷事故なのに、廃炉費用として計上した額は一兆一千五百億円。三十年はかかる廃炉費用などをあえて低く見積もり、東電を法的整理せずに存続を打ち出したとの疑念がぬぐえない。

(中略)

報告書は東電の経営予測についても原発を再稼働しなければ四兆〜八兆円の資金不足が生じる」原発存続の意図を巧みに潜り込ませた。

以上、東京新聞東電会長人事 脱原発が後ずさりする より。
(2012年4月20日)

なんか、ガッカリな感じです。


【下河辺さんのプロフィール】

wikiによれば、下河辺さんのプロフィールは、次のとおり。

(しもこうべ かずひこ、下河邉 和彦)

1947年(昭和22年)、北海道札幌市生まれ。1972年(昭和47年)に京都大学法学部を卒業。2007年(平成19年)4月に東京弁護士会会長および日本弁護士連合会副会長(2008年(平成20年)3月まで)。

2005年(平成17年)10月に株式会社産業再生機構社外取締役・産業再生委員に就任(2007年(平成19年)まで)。企業法務を専門とし、多くの企業の更生・再生に携わる。2011年(平成23年)5月には内閣官房東京電力に関する経営・財務調査委員会」委員長、同年9月には原子力損害賠償支援機構運営委員会委員長に就任。

以上、wikiより。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8B%E6%B2%B3%E8%BE%BA%E5%92%8C%E5%BD%A6


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・[http://d.hatena.ne.jp/rakkochan+jikopr/20120321/p1:title=「放射能汚染マップの青色の地域の子供は避難を」by 松本市長 菅谷昭 氏]