【最新】介護福祉士になるには、実務経験だけでなく実務者研修も必須に

介護福祉士になるには、実務者研修も必須に】

*2016年6月8日更新版。

2017年(平成29年)1月(2016年度)の試験から、3年の実務経験に加えて、実務者研修の修了が義務付けられます。ですので、「無資格者でも介護の実務経験が3年あれば介護福祉士が受験できる」という旧来の受験資格は、2016年1月(2015年度)の試験までで終了しました

3年の実務経験とは、正確には、期間が1095日以上で、その期間中に仕事をした従事日数が540日以上であることとなります。

(参考)
社会福祉振興・試験センター介護福祉士の受験資格
 http://www.sssc.or.jp/kaigo/shikaku/k_08.html

※実務者研修は、当初2016年1月の試験から、介護福祉士試験受験者に対して義務付けられる予定でした。ですが、この措置は1年延期されることになりました。朝日新聞の記事によれば、「介護分野の人手不足」を理由に、1年間先送りされるようです。

(参考)
朝日新聞介護福祉士、鍛えたいけど人手不足 研修義務化再び延期
 (2014年1月28日)

2014年7月に厚労省に電話で聞いたところでは、「2014年6月18日、実務者研修の義務化1年延期が国会で決まった」とのことでした。

実務者研修課程修了の資格取得方法ですが、社会人の場合、まず初任者研修を取得し、次に実務者研修を受講する人が多いようです。

もちろん、時間やお金に余裕がある人の場合は、初任者研修を飛ばして実務者研修を修了することもできます。


【介護資格の新制度とは?】

厚生労働省などに電話で聞きましたので、最新の情報を整理しておきたいと思います。

新制度でのキャリアパスは、次のとおりになります。

■実務経験ルートで介護福祉士になるには

介護職員初任者研修課程(旧 ヘルパー2級。130時間)

介護福祉士実務者研修(450時間)

介護福祉士(国家資格)

認定介護福祉士(仮称。新設予定)

※ヘルパー2級や初任者研修を修了している場合、実務者研修は320時間に短縮されます。


介護福祉士実務者研修とは】

介護職員基礎研修課程は2013年3月末で廃止になり、新しく「介護福祉士実務者研修課程」(介護福祉士養成のための実務者研修、介護職員実務者研修)がスタートしました。授業時間は450時間分。受講資格はとくになし。

旧資格からの移行措置については、ヘルパー2級や初任者研修を修了した人は320時間分、ヘルパー1級を修了した人は95時間分、介護職員基礎研修課程を修了した人は50時間分、追加で授業を消化すれば、移行ができます。

介護福祉士実務者研修のメリットとしては、介護福祉士の受験資格の一つが得られること」介護福祉士の試験で実技試験が免除されること」、そして、「サービス提供責任者になれること」などがあります。免除される実技試験は、実務者研修の授業内に行われることになります。実技試験の形式や、難易度、合格率は、資格取得学校によって微妙に違います。ですので、受講前に難易度などについて確認してから申し込んだ方がいいと思います。

介護福祉士の受験資格要件などについて、くわしくは、当ブログの次の記事をご覧ください。

【最新】ヘルパー2級から介護福祉士になるには


【疑問解消にはYahoo!知恵袋

ちょっとした疑問解消であれば、Yahoo!知恵袋などが便利です。

Yahoo!知恵袋:「介護 実務者研修」の検索結果
 http://chiebukuro.search.yahoo.co.jp/search?p=%E4%BB%8B%E8%AD%B7%E3%80%80%E5%AE%9F%E5%8B%99%E8%80%85%E7%A0%94%E4%BF%AE&flg=3&class=1&ei=UTF-8&fr=common-navi

ただ、Yahoo!知恵袋は、ときどき情報が古かったり、専門外の人が回答していることがあります。ですので、正確なところは、資格取得スクールなどに確認するようにしてください。


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