【新資格制度でこう変わる】介護福祉士 受験資格(実務経験)

介護福祉士 受験資格 実務経験

結論から言うと、2016年1月の試験から、「実務経験3年」と「介護福祉士実務者研修修了」の2つが、介護福祉士の受験資格要件になります

受験資格を満たしてから、国家試験(筆記試験)に受かると資格が取得できます。

なので、介護資格を持っていない人でも、実務経験3年だけで受験ができるのは、2015年1月の試験までです。


■3年って具体的には何日のこと?

「実務経験3年」とは、具体的には、従業期間が1095日以上で、従業日数が540日以上になります。

(ソース)
社会福祉振興・試験センター:受験資格


■新資格制度ってどんな感じ?

実務経験ルートで資格を取得する場合、次のような流れになります。

介護職員初任者研修課程(旧 ヘルパー2級)

介護福祉士実務者研修(旧 介護職員基礎研修)

介護福祉士(国家資格)

認定介護福祉士(仮称。新設予定)

※初任者研修を飛ばして実務者研修を修了することも可能。


■初任者研修とは

基本的なところは、ヘルパー2級と同じです。訪問介護の仕事をする際に必要な資格です。資格の取得方法は、介護の資格学校に行って、1か月から4か月程度の日程で授業を受けます。最後に確認テスト的な位置づけの筆記試験に受かれば修了できます。

介護初任者研修のカリキュラムは次のとおりです。

・職務の理解 :6時間
・介護における尊厳の保持・自立支援 :9時間
・介護の基本 :6時間
・介護・福祉サービスの理解と医療との連携 :9時間
・介護におけるコミュニケーション技術 :6時間
・老化の理解 :6時間
認知症の理解 :6時間
・障害の理解 :3時間
・こころとからだのしくみと生活支援技術 :75時間
・振り返り :4時間


■実務者研修が必須に

介護職員実務者研修の授業時間数は450時間。期間はおおむね6か月。ホームヘルパー2級や初任者研修を修了した人は、130時間分が差し引かれて320時間分の授業を消化することになります。介護実務者研修の資格の取り方は、「通学」または「通学+通信」で450時間分の授業を受けて、実技試験に合格すると修了できます。

実務者研修のカリキュラムは次のとおり。

※数字は時間数です。

・人間の尊厳と自立 5
・社会の理解Ⅰ 5
・社会の理解Ⅱ 30
・介護の基本Ⅰ 10
・介護の基本Ⅱ 20
・コミュニケーション技術 20
・生活支援技術Ⅰ 20
・生活支援技術Ⅱ 30
・介護過程Ⅰ 20
・介護過程Ⅱ 25
・介護過程Ⅲ(スクーリング) 45
・発達と老化の理解Ⅰ 10
・発達と老化の理解Ⅱ 20
認知症の理解Ⅰ 10
認知症の理解Ⅱ 20
・障害の理解Ⅰ 10
・障害の理解Ⅱ 20
・こころとからだのしくみⅠ20
・こころとからだのしくみⅡ60
・医療的ケア 50

以下のリンク先のPDFファイルを見ると、ヘルパー2級や介護職員基礎研修といった資格別に「どの科目を受講する必要があるのか」が分かります。

(ソース)
厚労省のHP:実務者研修における「他研修等の修了認定」の留意点について(PDFファイル)


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