【最短2年】介護福祉士になるには【実務経験ルートなら3年】

■最短 2年

*2016年6月8日更新版。

最短で介護福祉士になるには、専門学校等に行く方法があります。2年勉強して卒業すれば、国家試験を受験することなく資格取得ができます

たとえば、東京福祉専門学校に電話で聞いたところでは、2年間勉強すれば、実務経験3年は必要なしで資格が取れるとのことでした。

(参考)
社会福祉振興・試験センター:資格取得ルート図


■実務経験ルートなら3年

専門学校等へ通わず、実務経験を経て介護福祉士になる場合には、受験資格を満たすまで3年間かかります。具体的には、従業期間が1095日以上で、従業日数が540日以上必要です。

2017年1月(2016年度)の試験からは、「実務経験3年」と「介護福祉士実務者研修修了」の2つが受験資格要件になります。受験資格を満たしてから、国家試験(筆記試験)に受かると資格が取得できます。

(参考)
社会福祉振興・試験センター:受験資格

介護福祉士は国家資格ではありますが、合格率は例年5割から6割。比較的受かりやすい試験になっています。

これから実務経験ルートで資格を取得する場合、一般的な流れは次のような流れになります。

介護職員初任者研修課程(旧 ヘルパー2級)
 ↓
介護福祉士実務者研修
 ↓
介護福祉士(国家資格)
 ↓
認定介護福祉士(仮称。新設予定)

※初任者研修を飛ばして実務者研修を修了することも可能。

※実務者研修は、実務経験3年になるのを待たずに受講できます。

※実務者研修の受講資格はとくになし。ですが、学校によっては、「実務経験があること」や「ヘルパー2級、初任者研修などを修了していること」を前提とするところがあります。

※ヘルパー2級を持っている場合、実務者研修は320時間に短縮されます。


■初任者研修とは

基本的なところは、ヘルパー2級と同じです。訪問介護の仕事をする際に必要な資格です。資格の取得方法は、介護の資格学校に行って、1か月から4か月程度の日程で授業を受けます。最後に確認テスト的な位置づけの筆記試験に受かれば修了できます。

介護初任者研修のカリキュラムは次のとおりです。

・職務の理解 :6時間
・介護における尊厳の保持・自立支援 :9時間
・介護の基本 :6時間
・介護・福祉サービスの理解と医療との連携 :9時間
・介護におけるコミュニケーション技術 :6時間
・老化の理解 :6時間
認知症の理解 :6時間
・障害の理解 :3時間
・こころとからだのしくみと生活支援技術 :75時間
・振り返り :4時間


■実務者研修が必須に

実務経験ルートの場合、2017年(平成29年)1月(2016年度)の試験から、3年の実務経験に加えて、実務者研修の修了が義務付けられます。ですので、「無資格者でも介護の実務経験が3年あれば介護福祉士が受験できる」という旧来の受験資格は、2016年1月の試験までで終了しました。

※実務者研修は、当初2016年1月の試験から、介護福祉士試験受験者に対して義務付けられる予定でした。ですが、この措置は1年延期されました。朝日新聞の記事によれば、「介護分野の人手不足」を理由に、1年間先送りされたようです。

(参考)
朝日新聞介護福祉士、鍛えたいけど人手不足 研修義務化再び延期
 (2014年1月28日)

2014年7月に厚労省に電話で聞いたところ、「2014年6月18日、実務者研修の義務化1年延期が国会で決まった」とのことでした。

介護職員実務者研修の授業時間数は450時間。期間はおおむね6か月。ホームヘルパー2級や初任者研修を修了した人は、130時間分が差し引かれて320時間分の授業を消化することになります。介護実務者研修の資格の取り方は、「通学」または「通学+通信」で450時間分の授業を受けて、実技試験に合格すると修了できます。


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【受験資格が変更】介護福祉士になるには(2016-17年)

・[http://d.hatena.ne.jp/rakkochan+jikopr/20130515/p1:title=【新制度でこう変わる】働きながら介護福祉士になるには]