【電話で聞いてみたよ】介護福祉士 実務者研修(厚生労働省)

介護福祉士 実務者研修

今回の記事では、厚生労働省に電話で聞いたことを踏まえて、介護福祉士 実務者研修について、あらためてまとめてみました。


介護福祉士になるには

新制度では、介護福祉士の資格をめざす場合、次のような流れになります。(実務経験ルートの場合)

介護職員初任者研修課程(旧 ヘルパー2級)

介護福祉士実務者研修(旧 介護職員基礎研修)

介護福祉士(国家資格)

※初任者研修を飛ばして実務者研修を修了することも可能。


■実務者研修が必須に

2017年(平成29年)1月の試験から、3年の実務経験に加えて、実務者研修の修了が義務付けられる方向です。ですので、「無資格者でも介護の実務経験が3年あれば介護福祉士が受験できる」という現行の受験資格は、2016年1月の試験までということになりそうです。

実務者研修は、実務経験が3年にならなくても受講ができます。

介護職員実務者研修の授業時間数は450時間。期間はおおむね6か月。ホームヘルパー2級や初任者研修を修了した人は、130時間分が差し引かれて320時間分の授業を消化することになります。

(参考)
日本ホームヘルパー協会:訪問介護員の養成と現任者のスキルアップ
 (初任者研修と実務者研修について)

介護実務者研修の資格の取り方は、「通学」または「通学+通信」で450時間分の授業を受けて、実技試験に合格すると修了できます。


■介護職員実務者研修3つのメリット

実務者研修のメリットは、大きくは3つほどあります。

介護福祉士試験の受験資格の一つが得られる
 (実務経験ルートの場合。もう一つは実務経験3年)
介護福祉士試験で実技試験が免除になる
・サービス提供責任者になれる


■介護実務者研修のカリキュラム

実務者研修のカリキュラムは次のとおり。

※数字は時間数。

・人間の尊厳と自立 5
・社会の理解Ⅰ 5
・社会の理解Ⅱ 30
・介護の基本Ⅰ 10
・介護の基本Ⅱ 20
・コミュニケーション技術 20
・生活支援技術Ⅰ 20
・生活支援技術Ⅱ 30
・介護過程Ⅰ 20
・介護過程Ⅱ 25
・介護過程Ⅲ(スクーリング) 45
・発達と老化の理解Ⅰ 10
・発達と老化の理解Ⅱ 20
認知症の理解Ⅰ 10
認知症の理解Ⅱ 20
・障害の理解Ⅰ 10
・障害の理解Ⅱ 20
・こころとからだのしくみⅠ20
・こころとからだのしくみⅡ60
・医療的ケア 50

以下のリンク先のPDFファイルを見ると、ヘルパー2級や介護職員基礎研修といった資格別に「どの科目を受講する必要があるのか」が分かります。

(参考)
厚労省のHP:実務者研修における「他研修等の修了認定」の留意点について(PDFファイル)


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・[http://d.hatena.ne.jp/rakkochan+jikopr/20130510/p1:title=【謎の介護資格】認定介護福祉士になるには(厚生労働省,試験 etc)]