【就職して後悔する前に】 塾講師 正社員 過酷な勤務実態とは

■塾講師 正社員 過酷な勤務実態とは

少子化で学習塾経営は厳しい状況が続いています。生徒数が減っている中でし烈な競争が繰り広げられているわけですから、塾講師の仕事はタイヘンです。

私は、新卒でZ会に入社。進学塾部門(東京都、神奈川県)で事務職、講師をしました。その後、転職して塾講師の正社員として働いたり、個別指導塾の塾長を務めたりしました。その経験を踏まえて、塾講師の正社員の仕事の実態についてまとめてみました。


■市場が縮小する中、塾同士の競合が激しさを増す

どの塾も生き残りに必死です。ひんぱんにチラシを小中学校や高校の校門前で配布するなど、文字通り生徒を奪い合っています。うまくいっている塾でも、社員や講師は残業をして、骨身を削って仕事をしています。群馬県で塾講師をしたときには、チラシ配りも正社員の仕事でした。


■睡眠時間を削って仕事

塾講師の正社員の仕事は、授業だけではありません。先述のように、チラシ配りもあります。この他、授業の予習を始めとして、テキストづくり、テストづくり、テストの採点、成績の低迷している生徒のフォロー、保護者対応といったものがあります。

生徒を集めるのも正社員の仕事で、体験授業と面談はとくに重要です。生徒が集まらなければ、学校前だけでなく、住宅へのチラシ配布も社員が行っているところがあったりします。

こうした仕事をこなすためには、仕事を家に持ち帰ったり、休日に仕事をしたりすることになります。睡眠時間を削ることも多々ありました。


■生活は夜型で超不規則

たとえば中学生の場合ですと、授業のスタートは19時過ぎ、授業が終わるのは22時過ぎ。生徒のフォローをしているとあっという間に23時過ぎになります。その後小テストの採点があったりするので、結局仕事が終わるのは24時を過ぎることがよくありました。

翌日は13時頃には出社して、掲示物を作成したり、生徒集めのための仕事に従事したりします。

春期講習や夏期講習では、午前中から夜まで授業が入ることもあります。なので、生活は超不規則になります。


Yahoo!知恵袋

塾講師の正社員の実態については、Yahoo!知恵袋にも口コミ情報があります。

Yahoo!知恵袋
Yahoo!知恵袋:「塾講師 正社員」の検索結果

実際に検索結果を見てみますと、次のような投稿が見受けられます。

「私は若い頃は血気にはやり年間休日10日くらいだったり、また周りには塾が家か職場かわからん人も結構いました。(中略)社会とずれた生活時間帯だと恋人すら出来にくいのも事実」


以上、塾講師の仕事の実態を見てきました。ただ、他の仕事は楽かというと、そんなこともありません。正社員として働くということは、大なり小なり厳しさをともなうものだと思うのです。

仕事の実態をきちんと把握したうえで、それでもその仕事が好きで、長く続けられそうな就職先を選ぶのがいいと思います。


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