野菜・農産物の放射能汚染の基準値と測定結果(千葉、埼玉、茨城県産etc)

【本当の放射能汚染の状況は?】

食材の宅配業者、らでぃっしゅぼーやのHPに、野菜や牛乳など、農産物の放射性物質測定結果が掲載されています。らでぃっしゅぼーやは、東日本大震災以降、第三者機関で東北・関東地域の農産物を中心に放射性物質の検査を自主的に行っているということです。

以下、セシウムの検出結果をいくつか引用させていただきます。

・ほうれん草 4月22日 千葉県産  8
・ほうれん草 4月22日 埼玉県産 78
・ほうれん草 4月22日 群馬県産 35

・原木しいたけ 6月7日 静岡県産 54

さくらんぼ 6月20日 山形県産 27

・こごみ 5月7日 群馬県産 106

バレンシアオレンジ 6月14日 神奈川県産 14

・豚バラスライス(豚肉) 4月28日 宮城県産 36

・製茶 5月18日 静岡県産 569

※単位はBq/kg。

らでぃっしゅぼーやの放射性物質の検査結果|らでぃっしゅぼーや

放射性ヨウ素については、5月以降は検出されてしませんので、セシウムの合計値のみ掲載しました。

こうしたデータをHP上で提供してくれているというのはありがたいことですね。感想としては、やはり覚悟していたとおり、放射能汚染は野菜や食肉を通じて私たちの食卓に上がってきているのだなぁと思いました。空間の放射線による被曝もありますから、放射能除去対策として、できるだけ内部被曝を減らしていきたいと感じます。

ネット上で口コミ・評判・評価などを見ると、らでぃっしゅぼーやに限らず、食材宅配業者は放射性物質はしっかり検査してくれているところが多いようです。ネット食品宅配・通販ランキング1位のオイシックス(Oisix)などは、一部サンプル抜き取り検査ではなく、すべての食材(青果物、乳製品、卵、鮮魚、有機野菜)について、1つ1つ、全件チェックを行っているといいます。西日本や九州の野菜を購入できるのも魅力的ですね。まあ、価格は高くなってしまうのですが。

【暫定基準値とは?】

中部大学の武田邦彦教授によれば、水道の規制値は、世界の基準値としては、WHOが1ベクレル(1リットルあたり。以下同様)で、ドイツガス水道協会が0.5ベクレル、アメリカは0.11ベクレル。そして、3月17日までの日本の基準値は、ヨウ素が10ベクレル、セシウムが10ベクレルであったということです。それが3月17日に暫定基準値が決まり、ヨウ素300ベクレル、セシウム200ベクレルになりました。そして牛乳や乳製品についても ヨウ素300ベクレル、セシウム200ベクレル、野菜類は2000ベクレルに引き上げられてしまったというのです。

武田邦彦 (中部大学): 新しい「信頼される」生産者・流通の時代に!

福島原発事故が起こってから、日本人の放射能への耐性がついたということはありません。ですので、暫定基準とは、あくまで緊急事態での値であって、本来は暫定基準前の数値をもとに、安全な野菜なのか、食べても大丈夫なのかを判断するのがよりよいのではないでしょうか。


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・[http://d.hatena.ne.jp/rakkochan+jikopr/20110711/p1:title=対策!放射能汚染・内部被曝(食品・野菜の計算。東都生協の測定値)]