放射能汚染マップ・特定避難勧奨地点の地図(福島県南相馬市、伊達市)

【特定避難勧奨地点とは】

避難勧奨地点とは、警戒区域計画的避難区域外で放射線量の年間積算値の予測が20ミリシーベルトを超える地点(ホットスポット)のことです。避難したほうがいいと推奨される場所であることから、特定避難勧奨地点と命名されています。具体的には、伊達市の4つの地点です。

伊達市霊山町上小
伊達市霊山町下小国
伊達市霊山町石田
伊達市月舘町

除染や近づかない、といった対応では対処ができない地点を住居単位で特定することになりました。特定避難勧奨地域に指定された場合、子供や妊婦には避難が促されます。賠償の問題については、政府の勧奨に基づくものであるため、補償がなされる方向だということです。福島・伊達が実施したアンケート調査では、70世帯以上が避難を希望しています。避難先の場所は、伊達市内がもっとも多く、次が福島市となっています。


南相馬市にも特定避難勧奨地点】

2011年7月中に、南相馬市でも特定避難勧奨地点に指定される場所ができる見込みです。福島原発事故がおきた3月11日から1年間の積算放射線量が20ミリシーベルトを超えると予測される家が対象。1時間あたりの放射線量が3・2マイクロシーベルト前後が基準になります。

(地図)
福島・南相馬の特定避難勧奨地点(朝日新聞の予想)


南相馬市の牛肉から基準を超えるセシウム

福島県南相馬市の肉牛から、暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されました。これを受けて、厚生労働省では、すべての肉牛を対象に放射性物質の全頭検査を実施することを検討しているということです。

南相馬市の黒毛和牛11頭から暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されました。厚生労働省のコメントとしては、継続的に大量摂取しなければ健康に影響はないということです。放射能汚染された牛肉の流通が確認された都道府県は合計で9つ。北海道、東京、神奈川、千葉、静岡、愛知、大阪、徳島、高知です。南相馬市で飼育され、東京都の食肉処理場に持ち込まれた11頭の牛から検出された放射性セシウムの量は、最高で1キログラム当たり3200ベクレル。

福島県は、南相馬市に対し、肉牛の出荷の自粛を要請。今後の対策として、厚生労働省は緊急時避難準備区域や特定避難勧奨地点から出荷されるすべての肉牛を対象にした検査の実施を検討。ただし、厚労省の見解としては、全国で全頭検査を実施するのは困難、としています。


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