【まとめ】放射線測定器の辛口評価(口コミ・評判、精度・正確さ)

【シンチレーション式が人気】 *2012年2月21日更新。

家庭用の放射線測定器では、シンチレーション方式が人気です。放射能測定器には、大きく分けると、「ガイガー・ミュラー(GM管)方式(ガイガーカウンター)」と「シンチレーション方式」の2種類があります。口コミ・評判では、シンチレーション方式の方が精度が高く、正確だと言われています。自治体や研究者の計測では、シンチレーション式の放射能測定器(サーベイメーター)が使われることが多いです。

ガイガーカウンターは、激安・格安のものは1万円くらいからあります。しかし、シンチレーターの放射能測定器は最安値でも5万円くらいからです。廉価なガイガーカウンター測定機の場合、地表で誤った数値が出ることが多々あります。実際の数値の10倍も高い測定値が出ることさえあります。

(参考)
ガイガーカウンターでのβ線測定時の誤った表示について

地表近くではベータ線β線)が飛んでいることがあります。ガイガーカウンターですと、このベータ線を拾い、実際よりグンと高い計測値が表示される、ということがよく起こります。


【シンチレーション式とは】

シンチレーション方式については、wikiの解説が参考になります。

電離放射線を受けたシンチレータから出た蛍光を、敏感な光電子増倍管が測定する。光電子増倍管は電子アンプ等の電子機器につながっていて、光電子増倍管が発生した信号の数と振幅を測定する。これがシンチレーション検出器の基本的なしくみである。

シンチレーション検出器 - Wikipediaより、


【価格の相場は5万円〜13万円】

シンチレーション式の家庭用・個人用の放射線測定器の価格は、5万円〜14万円くらいです。中には食品・水が計測できる、というフレーズで20万円〜30万円のものを売っているお店があります。しかし、食品・水の計測は300万円以上でないと、ある程度の精度・正確さは得られない、という評価が一般的です。また、個人で野菜や牛乳の測定をするのは専門的な知識がないと困難です。

(参考)
食品の放射能測定、家庭でのガイガーカウンター利用は「無意味」も - Bloomberg.co.jp

ですので、食品の放射能汚染の数値が知りたい場合は東都生協のHPなどを活用するとよいでしょう。

東都生協の公式HP


【人気の機種と最安値】

ある程度の精度・感度が期待できる測定機の中で、人気のシンチレーション方式のサーベイメーターには以下の3つがあります。

・doserae2 prm-1200 49,800円〜68,000円
 (アメリカ、中国製の2種類あり。5万円前後のものには中国製があると言われています。週刊誌アエラが計測で使用)

pa-1000 radi(ラディ) 122,980円〜131,250円
 (日本製。堀場製作所松戸市などが計測で使用)

・Mr. gamma a2700(ミスターガンマ) 140,000円前後
 (クリアパレス社。群馬大学早川由紀夫教授が使っています)

ちなみに私は、ミスターガンマを使っています。

※2011年7月現在の楽天市場の価格帯。アマゾンと比較した場合、楽天通販のほうが店舗数が多い分、店舗間の価格競争が激しいです。そのため、アマゾンよりもやや価格が安いようです。ただ、安い店は「納期が遅い」など、それなりの理由があることがありますのでご注意ください。


【doserae2 prm-1200は測定に5〜10分必要】

3つの放射能測定器を比べた場合、最大のポイントは計測にかかる時間です。doserae2は、計測値が安定するまでに5〜10分必要です。一方の HORIBA PA-1000やミスターガンマは、1分程度で数値が安定します。1分vs10分。まずはここをどう考えるか、ですね。しかし、doserae2はカードサイズで持ち運びが便利、という声があります。本来は高価であるはずのシンチレーション式が、doserae2なら5万円前後というのは魅力ですね。