最長5年!お米の保存方法(コメの保管、備蓄。ネルパック、備蓄王)

【備蓄王が最強】

備蓄王とは、名前の通り、備蓄のためのお米(BG無洗米)です。「5年間の長期保存が可能」というのがこのおコメのキャッチフレーズです。平成コメ騒動が勃発する中、最強の備蓄米として人気を集めています。販売店は、株式会社中島屋降旗米穀などが有名。価格は、2011年8月現在、5キロで3000円前後。

なぜ保存期間が5年間かというと、「冬眠米」という手法を採用しているから。冬眠米とは、京都大学の満田久輝教授が開発した「炭酸ガス封入密着包装法」により加工されたお米です。この保存法の原理は、炭酸ガスを酸素に置き換えることで酸化を防ぐ、というもの。米袋の中の空気を炭酸ガスに置換すると、コメの中のタンパク質が炭酸ガスを吸収、真空状態になります。こうして、米の酸化を抑え、賞味期間や期限をのばすことに成功しました。この保管法のすぐれた点は、常温で5年間放置しても、虫やカビが発生しないことです。

最強の備蓄方法であるため、2011年8月現在、驚異的な人気で品薄状態。2010年度(平成22年度)の古米の入手ができれば、随時製造して、販売を行うようです。味の方は、まずまず、というのがネット上の口コミ・評判です。


【農家の保管の仕方】

農家は、玄米の状態で、専用の「保冷庫」という冷蔵庫で保管をしています。設定温度は10度くらいです。農家の保存方法ですので、かなりすぐれた方法であると思われます。玄米用保冷庫の値段は、安いもので10万円、高いものだと30万円くらいになります。もともと重いものの中に、さらに玄米を何袋も入れますので、頑丈な床のうえに設置する必要があります。

やはり玄米の状態の方が、白米の状態よりは圧倒的に保存にはいいです。家庭用の精米機は1万円〜3万円程度。経済的に余裕があるなら、玄米がお勧めです。


【ネルパックによる保存法】

お米専用のネルパックというものを使うと、1年間ほど保存が可能です。ネルパックは、大きなジップロックのような袋です。これに、シリカゲルのような形の「エージレス」という小さいシート状のものを入れます。すると、エイジレスが酸素を吸収して無酸素状態になります。これで酸化を防ぐことができます。エージレスアイという錠剤があり、これがピンク色に変色すると、酸素が抜けていることを表します。エージレスは、原理としては使い捨てカイロと同じもののようです。使い捨てカイロも、酸素を吸収して酸化作用によって熱を出します。なので、エージレスのかわりに小さいカイロを一緒に詰める人もいます。

ネルパックは1枚200円前後、エージレスやエージレス・アイは1枚5円前後からあります。ただ、エージレスとエージレスアイは、もともと業務用であるせいか、500枚単位とかの販売が多くなっています。

また、2リットル程度のペットボトルにエージレスとともに入れるのもよいそうです。エージレスを入れば、酸素を吸収するので無酸素状態になります。家の中の冷所で保管すれば、虫もわかないといいます。


【酸化、虫、カビに注意】

米の保管でもっとも重要な要素は、酸化・虫・カビの防止です。この3つが満たされるような保存方法を考え、改善していくのがよさそうです。詳しいことは、Yahoo!知恵袋が詳しいですよ。


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