【米】国の暫定規制値500ベクレルは適切か?(放射能)
そもそも論になってしまうのですが、国の暫定規制値500ベクレルというのは果たして適切なのでしょうか?
【500ベクレルの食品だけを食べ続ければ3年で死ぬ?】
大学教授が、放射性セシウム1キロ当たり500ベクレルを食べ続ければ3年で致死量にいたる、と問題提起しているといいます。この点は、先日の記事でも触れました。
・【消費者の反応まとめ】福島の新米、500ベクレル(米と放射能)
【セシウムは青酸カリの2000倍の毒性】
中部大学の武田邦彦教授によれば、セシウム137の毒性は青酸カリの2000倍だということです。
放射性セシウム137の{成人、経口}での50%致死量は0.1ミリグラム程度です。これに対して青酸カリは{成人、経口}で50%致死量が200ミリグラム程度ですから、青酸カリの方が約2000倍ほど毒性が低いという関係にあります。
もしこれが事実だとすると、問題の本質は「そもそも食品に青酸カリより強力な毒物が入っていてもいいのか」ということになるのかもしれません。
【食べていいのはせいぜい20ベクレル】
武田教授は、1つの食材の基準は多くても1キロ当たり20ベクレル、というスタンスです。法律で一般人の被曝量は年間1ミリシーベルトまで、と決まっています。東日本で内部被曝と外部被曝合わせて1ミリ以内にしようとするなら、1食品20ベクレルまで、ということになると主唱しています。
【ドイツ放射線防護協会の提言は、4〜8ベクレル】
ドイツ放射線防護協会によると、さらに許容限度量は低くなります。青少年は4ベクレル、成人は8ベクレルです。
・ドイツ放射線防護協会、1kgあたり8ベクレル(Bq)以上のセシウム137を含む飲食物を摂取しないことを推奨 « Security.jp
【主食のセシウム汚染の基準値は低くあるべき】
京都大学の小出助教授は、米は主食であり、主食の暫定基準値は別に定めるべき、と主張しています。
水野「そうしたお米について、この500ベクレルという数値、小出先生からご覧になると妥当なものでしょうか」
小出「高すぎます」
水野「高すぎますか」
小出「はい」
水野「というのはどういう、考え方からでしょう」
小出「牛肉も500ベクレルです。えー、牛肉を毎日食べる人はいないと思いますが、お米は必ず毎日食べると思います。」
水野「そうなんですよねー」
小出「はい。必ず基準値は別にしなければいけません」
・小出裕章「(米の基準値1キロあたり500ベクレルは)高すぎます」:ざまあみやがれい!より。
国の暫定規制値自体に疑問が残ります。とすると、暫定基準値自体をまずは見直してみる必要があるのではないでしょうか。