【放射能】群馬の米は本当に大丈夫?(新米のセシウム検査)

【渋川の新米、61ベクレル】

群馬の渋川の米から1キロ当たり61ベクレルの放射性セシウムが検出されています。このニュースについては、当ブログの次の記事でまとめました。

【米と放射能】群馬県渋川市の新米から61ベクレル(セシウム)

この他、安中市で53ベクレルが検出されたということです。群馬県の新米でセシウム検出が報告されているのはこれくらいです。群馬の米は本当に安全なのでしょうか。


定量下限、40ベクレル】

群馬県の新米の放射能検査では、定量下限値が40ベクレル。内訳はセシウム134が20ベクレル、セシウム137が20ベクレル。つまり、セシウム134が19ベクレル、セシウム137が19ベクレル、合計38ベクレルでも、検査結果は「不検出」になってしまうということです。38ベクレルは、果たして安全なのでしょうか。中部大学の武田邦彦教授などは、1つの食材のセシウム汚染は20ベクレルまでにすべき、と主張しています。

(参考)
メモ:お米の放射性物質(放射能)の検査結果(3) 9/21〜: コンタンのブログ


【予想以上にひどい、群馬の土壌汚染】

このほど、文部科学省が作成した群馬の土壌汚染マップが公表されました。

(地図)
群馬の放射能汚染地図

土壌汚染マップは、セシウムの濃度によって色分けがなされています。暗い緑色の場所以上が放射能汚染地域と考えられます。セシウムの濃度は、1平方メートル当たり30000〜60000ベクレル。チェルノブイリ事故の際の放射線管理区域の基準が、同じく37000ベクレルでした。

そう考えると、群馬県の全面積の実に半分近くが放射能汚染地域、ということになってしまいます。他県では、この「暗い緑色」以上の地域から続々と新米のセシウム汚染が報告されています。

たとえば茨城県鉾田市

(地図)
茨城の放射能汚染地図

暗い緑色の場所が多い鉾田市の新米から、1キロ当たり52〜60ベクレル程度のセシウムが検出されました。

群馬の土壌汚染の度合いからいえば、もっと米の放射能汚染が報告されてもよさそうなのですが。ちょっと疑問が残ります。


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【速報】福島産、98ベクレルの新米 出荷へ(放射能、セシウム)

・[http://d.hatena.ne.jp/rakkochan+jikopr/20110910/p1:title=【セシウム27ベクレル】岩手、一関の新米の検査結果(米,放射能)]