「被ばく防げた」。早川由紀夫教授、首相官邸の対応を批判

【「被ばく防げた」。早川由紀夫教授、首相官邸の対応を批判】

2011年3月の首相官邸の被ばく対策をめぐって、群馬大学早川由紀夫教授は、首相官邸の対応を批判しています。

東電福島第一原発事故後、2011年3月中に適切な広報が行われていれば、関東や東北の人たちの被曝が少なくて済んだのではないか、というのです。

以下、早川先生のブログからの引用です。

この原発事故への政府対応にまずかったところは多々あるが、2011年3月20日首相官邸ページに載せられた雨に心配ないとするこの通知がもっともひどい対応だった。この通知を信じた首都圏3000万人のうちのかなりが、翌21日から23日までの雨に当たって被ばくした。

以上、早川先生のブログ:「雨が降っても、健康に影響はありません」首相官邸 より。
(2012年5月5日)
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-501.html
*太字は当ブログによる。

以下が、3月20日更新の首相官邸HPの告知文からの抜粋です。

東北、関東の方へ――雨が降っても、健康に影響はありません。

雨が降っても、健康に影響はありません。ご安心ください。
場合によっては、雨水の中から、自然界にもともと存在する放射線量よりは高い数値が検出される可能性はありますが、健康には何ら影響の無いレベルの、極めて微量のものであり、「心配ない範囲内である」という点では普段と同じです

以上、首相官邸のHPより。
http://www.kantei.go.jp/saigai/20110321ame.html
*赤字は当ブログによる。

この文章を読むと、残念すぎて泣けてきます。


【関連記事】

最新の放射能汚染マップは、紙の地図で配布(早川由紀夫教授)
「放射能汚染マップの青色の地域の子供は避難を」by 松本市長 菅谷昭 氏

・[http://d.hatena.ne.jp/rakkochan+jikopr/20120320/p1:title=「放射能汚染地域の人は引っ越しを」by バンダジェフスキー博士]