【円満退職の極意】退職届・退職願の書き方と出し方、実例

【円満退職の極意】退職届・退職願の書き方と出し方、実例

円満退職は、キャリアアップの大きなカギの一つ。
円満に前職を辞めて、ステップアップしていくことが重要です。

ヘンな辞職の仕方ですと、転職の面接で、「なぜ前職を辞めたのか」という質問項目に対して、ネガティブな返答をすることになってしまいます。私は複数回転職を経験していますが、「退職理由」は、面接でもっともよく聞かれる質問事項の一つなのです。

辞表の例文については、次の外部サイトなどが参考になります。

(書き方と例文)
・退職願の書き方》退職届・用紙・封筒・手書き見本・書式・例・フォーマット
 http://www.jp-guide.net/businessmanner/recruit/resign.html

以下、自身の転職体験とキャリアコンサルタントとしての経験をもとに、ポイントを整理しておきたいと思います。

・「退職願」と「退職届」の違い

 通常は、「退職願」とした方がいいようです。これは個人的な意見なのですが、相談もないうちに「退職届」を出してしまうと、交渉の余地が感じられず、ちょっと失礼に感じる人がいたりします。

・3か月前には辞意を伝える

 労働基準法上は2週間。就業規則上は1か月前が多いと思います。
 ただ、会社の立場を考えると、後任や引き継ぎの問題があり、3か月以上前に意思を伝えてもらえると助かる、という面があります。

・提出先は、直属の上司

 直属の上司とソリが合わない場合もあると思います。しかし、辞意はまず直属の上司に伝えるのが礼儀です。直属の上司を飛び越して、人事や役員などに先に辞意を伝えた場合、直属の上司は「管理能力がない」と評価を下げられる場合があります。

・「引き継ぎマニュアル」の作成

 会社に頼まれなくても、担当業務の引き継ぎマニュアルを作成しましょう。それをもとに、1か月前後の期間をかけて、後任に引き継ぎができるのが理想です。


【辞意を伝える前に必ずすべきこと】

まず、失業保険を使うのか使わないのかを決めておきましょう。私自身は雇用保険の受給を申請したことがありません。なぜかというと、自己都合退社の場合、給付までに3か月程度待たされてしまうからです。3か月給料なしでは、せっかく貯めた貯金が目減りしてしまいます。なので、極力在職中に次の仕事を見つける努力をしてきました。

次に、退職後の就職活動についてです。

いざ会社を辞めてみたら、就職難で苦境に立たされた。そんなケースがよくあります。これを防ぐためには、退職前に転職サイトに登録し、就活を始めておくことです。

人材紹介会社のキャリアコンサルタントに何人か会うと、次の転職がうまくいきそうか、また、自分に足りないものが何かがわかります。それがわかれば、在職中に足りないキャリアを埋めることが可能になります。たとえば、英語力があると、収入がグンと上がることがわかったりします、ならば、在職中に英語力を磨き、それから辞めた方がロスが少なくて済みます。


以上、円満退社について考えてきました。

理想は、「いつでも戻ってこいよ」と惜しまれて辞めること。この状態が実現できれば、転職の面接で「転職理由」をしつこく聞かれても臆する必要がなくなるからです。