【ゼロからわかる】介護の仕事

このブログでは、介護資格についての記事を書くことが多いのですが、今回は介護の仕事にスポットを当ててみました。


■仕事の現場の種類

介護の現場には、家などに足を運んで行う訪問介護(在宅介護)、施設に通う「ディサービス」ショートステイ。施設に居住している人に対して行う特別養護老人ホームグループホームでの介護などがあります。


■介護業務の種類にはどんなものがあるの?

個々の業務としては、食事介助、入浴介助、食事介助、口腔ケア介助、着脱衣介助、移動介助といったものがあります。施設ですと、体操やレクリエーションをしたりもします。全体的な業務内容は、次のyoutube動画などが参考になります。

介護福祉士の仕事


■食事介助

介助の際のポイントは次のとおりです。

・こぼれても衣類が汚れないように食事用のエプロンを使用。
・食べるものが分かるように、スプーンを見せながら口に持っていく。
・多すぎず少なすぎず適切な一口量を口に入れる。
・飲み込まないうちに次々と口に入れない。
・のど仏の動きで「ゴクン」と飲み込んだかどうかを確かめる。
・むせたら、治まるまで休む。

(ソース)
市立砺波総合病院:食事介助マニュアル(PDFファイル)


■入浴介助

入浴介助では、入浴前、入浴中、入浴後の3つに分けてポイントを確認します。

〇入浴前

・熱がないか、脈拍は普段と変わりないかなど、本人から話も聞いて、健康状態を確認。
・排泄を事前に済ませておく。
・空腹時や食後すぐの入浴は避ける。
・脱衣室や浴室の温度をあたたかく保つ。
・手すりや滑り止めマットなどで、転倒を予防する。

〇入浴中

・浴室の床がせっけんですべりやすくなっていないかどうか確認。
・利用者が身体に麻痺などがある場合は2人の介護者が必要。
・お湯の温度は、熱すぎず、ぬるすぎないように。
・長湯は避ける。
・シャワーでお湯をかけるときは、ひと声かけて足先から行う。
・体調の変化に気をつけ、気分が悪くなったりした場合はすぐに出る。
・手袋型のスポンジなどを使い、できる範囲は自分で洗ってもらう。

〇入浴後

・脱衣室に移動する際は、ふらつきに注意。
・片側にまひがある場合は、まひのない側から介助。
・足の裏をしっかり拭いて、転倒を予防。
・湯冷めしないように、すばやく着替えを済ませる。
・イスに座ってもらい、バスタオルなどでで水分を拭き取る。
・水分補給を行い、しばらく休息をとる。

(参考)
オールアバウト:食事・入浴・清拭・口腔ケアの介助とコツ


■介護の資格取得について

訪問介護を行う場合に、介護職員初任者研修(旧 ヘルパー2級)以上の資格が必要になります。施設介護では、必ずしも資格は必要ありません。ですが、人気のある施設の求人には、資格を持っている人も応募するので、資格があった方が就職に有利です。

介護福祉士は、介護の国家資格。資格取得には3つのルートがあります。1つめは福祉系の高校経由、2つめは専門学校や大学などの養成施設経由、3つめは3年の実務経験を積むルートです。これから介護の資格を取る場合、いずれの場合も、国家試験(筆記試験)に合格する必要があります。

社会人の場合ですと、

介護初任者研修(旧 ヘルパー2級)→介護実務者研修(旧 介護職員基礎研修)→介護福祉士

というステップで資格を取得していくのがスムーズ。介護の資格学校の大手には、ニチイ学館や三幸福祉カレッジ(日本教育クリエイト)といったところがあります。ニチイは介護資格学校の最大手。三幸福祉カレッジは最短で1か月程度の短期集中型講座に力を入れています。ひととおり情報収集して、自分にぴったりのところを探すとよいと思います。

初任者研修やヘルパー2級から介護福祉士になるための方法については、当ブログの次の記事をご覧ください。

【最新】ヘルパー2級から介護福祉士になるには(2013年版)

介護の仕事を長く続けるか決まっていない場合は、ひとまず介護職員初任者研修の資格を取るのがよいでしょう。長く仕事を続けていこうと決めている場合には、介護福祉士の資格を持っていると、就職しやすく、年収が上がりやすい傾向があります。ですので、介護福祉士の資格を目標にキャリアプランを考えるのがよいと思います。