【まとめ】 花粉症に効く薬「シダトレン」とは (舌下免疫療法)

■花粉症に効く薬「シダトレン」

「シダトレン」は、舌下免疫療法」というスギ花粉症の根治を目指す治療に使われる薬。この治療薬は、2014年1月17日に厚生労働省に承認されました。薬をつくっているのは、JT傘下の鳥居薬品

私は花粉症なのですが、花粉症を根治させるとされるのは、これまでは減感作注射くらいだったと思います。「シダトレン」も減感作療法の一種ですが、注射ではなく、舌の裏に垂らす形式になります。

(参考)
ダイヤモンドオンライン:スギ花粉症も食物アレルギーも 根治を目指す「免疫療法」の威力 激変するアレルギー治療最前線
 (2014年2月10日)

「シダトレン」は国内で初めて承認された、舌下に投与する減感作療法薬。従来から施行されてきた皮下注射による減感作療法と比べ、自宅での服薬が可能であり、注射による痛みもなく治療ができることなどが特徴となっています。

(参考)
鳥居製薬:スギ花粉症を対象とした減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬「シダトレン スギ花粉舌下液」の国内製造販売承認取得について
 (2014年1月17日)


舌下免疫療法ってなに?

「シダトレン」を使った舌下免疫療法の場合、「シダトレン」を舌の裏側に薬液を垂らして2分間待ち、そのままのみ込みます。1日1回服用です。臨床試験では1年半続けて、症状抑制の効果が確認されたと言います。薬を処方してもらえる対象は、現在のところ12歳以上。治療に必要な期間としては、2〜3年は治療が必要となっています。アレルギー反応による副作用の危険もあるそうです。

(参考)
朝日新聞:スギ花粉症に「なめる」薬 厚労省が初承認、根治に期待
 (2014年1月18日)


■減感作療法とは

減感作療法(アレルゲン免疫療法)は、アレルギーの原因となるアレルゲンを、低濃度、少量から投与。徐々に増量、高濃度にしていき、アレルギー反応を減少させる治療法。

減感作療法には、注射形式もあります。私はこの治療を3年間くらい受けたことがあります。私の場合は、症状は軽くはなりましたが、根治にはいたりませんでした。花粉症が治った人もいるようですが、全員というわけにはいかないようです。

もう少し長く治療を受ければよかったのかもしれませんが、引っ越しを契機に治療をやめてしまいました。月に1度は注射を受ける必要があるのですが、すべての耳鼻科の病院で治療を受けられるわけではありません。病院を探して、病院に通い続けるのが結構面倒だったかなと思います。