【通学+通信】「2講座同時受講」で介護福祉士と社会福祉士になるには
【「2講座同時受講」ができる専門学校がある?】
東京都にある日本福祉教育専門学校には、介護福祉士と社会福祉士を同時にめざせるコースがあります。なかなかユニークな資格取得方法です。
ちょっと調べてみましたので、以下、概要をメモに残しておきたいと思います。
【日本福祉教育専門学校とは】
HPによれば、日本福祉教育専門学校は創立30年の福祉教育専門の学校です。社会福祉士合格率は82・9%。これは2012年3月卒業生の実績で、日本一なのだとか。一方、この回の全国平均の合格率は26・3%だったということなので、なかなかの合格実績です。
【介護福祉学科・社会福祉士コースとは】
同校の「介護福祉学科・社会福祉士コース」が2つの資格のダブル取得をめざすコースになります。履修形態としては、介護福祉学科の通学課程で学びながら、同時に1年7カ月の社会福祉士養成通信課程を履修していくことになります。
入学に際しては、次の4つのうち、いずれかを満たすことが必要です。
1、4年制大学等卒業、または卒業見込み
2、3年制短大等卒業+実務経験1年以上
3、2年制短大等卒業+実務経験2年以上
4、実務経験4年以上
【介護福祉士の難易度、合格率は?】
介護福祉士については、国家資格でありながら、資格試験の難易度はさほど高くありません。例年50〜60%の人が合格しています。
【介護福祉士の受験資格】
介護福祉士になるには、3つのルートがあります。具体的には、実務経験ルート、福祉系高校ルート、養成施設ルートです。
(ソース)
・社会福祉振興・試験センター:資格取得ルート図
http://www.sssc.or.jp/kaigo/shikaku/route.html
このうち、ヘルパー2級を経て介護福祉士になる「実務経験ルート」の場合、実務経験3年が必要です。ただし、2016年(平成28年)1月の試験からは、実務経験に加え、介護福祉士実務者研修(450時間分)を修了することが必須になります。ヘルパー2級をもっている人は、すでに130時間分の授業を消化していますので、残りの320時間分のカリキュラム消化が必要です。
(参考)
・社会福祉振興・試験センター:介護福祉士の受験資格
http://www.sssc.or.jp/kaigo/shikaku/k_08.html
【社会福祉士の受験資格】
社会福祉士になるためのルートは、11通りあります。大半は、福祉系短大・大学経由です。この他には、「相談援助の実務経験4年」といったものがあります。
(ソース)
・社会福祉振興・試験センター:社会福祉士国家試験の受験資格
http://www.sssc.or.jp/shakai/shikaku/route.html
以上、ダブル資格取得コースと両資格の受験資格についてカンタンにまとめてみました。
ネット上で調べてみると、「社会福祉士は、仕事を探すのにちょっとタイヘン」との口コミ・評判をよく目にします。一方の介護福祉士については、仕事を探すのは比較的容易なものの、キャリアパス的に、「現場の仕事だけでなく、将来は社会福祉士的な仕事もしたい」という声があります。その意味で、ダブルで資格取得がめざせるコースというのは、いいアイデアだと思います。