【トップ内定の自己PRの書き方】「博報堂の社員に5人会ったら内定」は都市伝説だと思いますか?
「自己紹介か志望動機、どちらかがきちんと伝えられたら内定だ」。
これは就活本のロングセラー『面接の達人』が主張していることです。あなたはどう思いますか?
【著者は博報堂出身】
著者の中谷彰宏さんは博報堂出身。博報堂の就活といえば「リクルーター制度」で有名ですね。(今もリクルーター制度をやってるかどうかは確認していないのだけれど)
博報堂のリクルーター制度はユニークで、毎回学生に自己PRと志望動機を書いて持ってこさせます。で、リクルーターがダメだしをして、きちんと指示した個所が直っていて、人柄もいい学生は次のリクルーターを紹介してもらえる、という形式です。
私は就活塾の講師をしていて博報堂のリクルーターに鍛えられた学生を数えきれないほど間近に見てきました。
結論を先に言ってしまうと、確かに博報堂の社員に5回以上会うと、内定率がびっくりするほど高くなっていました。
まあ、博報堂自体に内定できる人は少ないのですが。
でも、5回以上会った後、他の企業を受けるとエントリーシートがどんどん通るようになります。
なぜでしょう。
【博報堂社員は広告のプロ】
彼らは広告のプロです。
だから、あなたという商品を短い時間で100%近くまで効果的に伝えることができます。
エントリーシートはたった1枚の紙。面接の時間は長くてもせいぜい1時間。短いところは3分以下です。
「限られた文字数・時間の中で、自分を精一杯アピールする」
これ、実は広告の知識がないと困難なんです。だから結局、広告会社の社員に助けられた学生の内定率があがってしまうとうことに。
【博報堂の社員のダメだしは厳しい】
自己PRや志望動機に対する博報堂の社員のダメだしの厳しさが、就活生を鍛えるという一面もあります。
「明日までにいま言った10箇所を直してきて」
など、どっさり宿題を出されます。
学生は半泣き。睡眠時間を削りながら、仲間や、内定者、キャリアコンサルタント、就職課のスタッフ総動員で自己PRと志望動機を練り直します。で、それをリクルーターに持っていくとまた次のダメだし。それを5回以上繰り返すことになるわけです。
こうしたハードなダメだしに挑み続けることで、ハードな仕事にも耐えられるタフさが育まれるのです。
【自己PRは、あなたという商品のCMだ】
広告のプロのアドバイスは極めて明快。
「テーマを1つに絞って自己PRと志望動機をつなげろ」。
これは広告づくりと同じです。
たった30秒のCMに商品の特長を2つも3つも盛り込んでいては、視聴者の記憶に残りません。
たとえば洗剤。
「真っ白になる」「酵素パワー」「部屋干ししてもにおわない」
言いたいことはたくさんあっても、短い時間の中ではどれかに絞らないことには、まったく視聴者に伝えられえないことになってしまいます。
広告と就活は相通ずるところがあります。
・広告:「ターゲット(顧客)を絞り、商品の強み(テーマ)を一つに絞って短時間で効果的に伝える」
・就活:「ターゲット(面接官)に照準をあて、学生の強み(テーマ)を一つに絞って短時間で効果的に伝える」
博報堂はあたなに問い続けます。
「あなたをCMにするとしたら、たった一つのテーマ(コア、根っこ、ウリ)は何ですか?」
【難関企業に内定した自己PR&志望動機の例文とは?】
難関企業に就職した学生の自己PRの例文はこちらに掲載しているので読んでみてください。
・【自己PRの書き方・例文】トップ内定者(テニスサークル)40本ノック(400文字→200文字→100文字→25文字)
【博報堂の社員もこの過程を経て内定している】
コネ入社の人は別なのですが、多くの博報堂社員はこのリクルーター制度を経て内定しています。自らもたいへんな苦労をして自己PRと志望動機を練り直し続けて内定しているということです。
だから、いかにして自己PRと志望動機を練り上げればいいのか熟知しています。
そのうえで、リクルーター(もし今リクルーター制度がなければリクルーターをやったことがある社員)は、何人もの学生の自己PRと根性を内定レベルまで高めた経験を持ちます。
野球に例えたら、野村監督。プレイヤーとして一流だったし、選手を育てることでも一流。
【まとめ】
・博報堂のリクルーター(経験者)に5回以上会うと内定がグンと近づくのは、本当です。
(もちろん博報堂自体に受かる人は少ないし、他の企業にしても全員が内定というわけではないけれど)
・理由は自己CM力と根性とを鍛えられるからです。
・博報堂のリクルーターは野村監督(?)
あなたの内定確率を極限まで高めてくれる人たちが実在して、しかも無料。
さて、あなたはどうしますか?