【地図】計画的避難区域(原発の計画避難・放射能汚染地域マップ)

日本共産党・東京都の放射能汚染地域マップ】

(地図)
東京都の放射能ホットスポット・マップ(日本共産党)


【汚染マップ(計画的避難区域)】

(地図)
計画的避難区域地図(朝日新聞)

2011年4月12日、福島第一原子力発電所の事故は、最悪のレベル7にあたる、と日本政府が発表しました。これで福島原発の事故はチェルノブイリの事故と並ぶ深刻さであることが認識されました。
それに伴い、計画避難地区が発表され、福島県飯館村とその周辺の地域は1か月以内に退避する範囲に指定されました。具体的には飯舘村全部と、葛尾村浪江町・川俣町・南相馬市の一部です。

計画的避難地域については各種地図が出回っていますが、上記の朝日新聞のものが2011年5月時点では、もっともわかりやすいと思います。


【年間放射線量積算値20ミリシーベルトまでが避難区域に】

退避の基準は年間予測20ミリシーベルト。ですので、計画避難地区は年間20ミシリーベルトを超える地域ということになります。しかし、本来の基準は1ミリシーベルト。20ミリシーベルトという数値は、安全なものとはいえないようです。

京都大学の小出助教授によれば、「子どもの放射線への感受性は大人よりも5倍高いため、年間20ミリシーベルト放射線というのは、これをを浴びた子どもの25人に1人が癌にかかる可能性がある、あり得ないような数値」だということです。

5月7日 子供に年間20mSvは許されるのか 小出裕章 « 小出裕章 (京大助教) 非公式まとめより。


【累積値10ミリシーベルトからガンが増加?】

放射線量の累積値が10ミリシーベルトを超えるとガンで死亡する人が増加する」という情報が週刊現代で報道されました。(2011年6月11日号、p.35)情報源は、『原子力発電施設等放射線業務従事者等に係る疫学的調査』。この研究報告書を自民党古川俊治議員がまとめたもの。そして、この報告書は文部科学省の委託により作成されています。

内容としては、食道ガン、肺ガン、肝臓ガン、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫は、放射線の累積値とともに有意に増加(累積10〜20ミリシーベルトから)。また、がんによる死亡率も累積線量とともに増加。死亡率の増加は累積10mSvから認められ、積算値20ミリシーベルトからはさらに高まるということです。


【計画避難区域の拡大】

週刊誌(週刊フライデー)の報道によれば、計画避難地域以外でも年間累計の放射線量が20ミリシーベルトを超える地区があるとされています。具体的な場所は南相馬市の一部です。放射能ホットスポットが点在する場合、計画的避難区域に指定されないケースがあるようです。


内部被曝の加算が課題】

これまでの放射線累積値予測では、外部被曝のみ考慮されています。しかし、内部被ばくを加算すればもっと大きな被曝量になるため、必要とされる対策が違ってくると思われます。このことについても週刊現代で問題提起されていました。放射能による影響をできるだけ客観的に把握し、対策を立てることが求められています。


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・[http://d.hatena.ne.jp/rakkochan+jikopr/20110525/p1:title=【地図まとめ】放射能汚染地域マップ(関東、東京都。米軍。福島原発)]